ハッブル宇宙望遠鏡が地球周回20万軌道達成、重力レンズ効果で超新星を追跡

ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)は9月19日、地球を周回する軌道数が20万回に達した。1990年の打ち上げからこれまで、この望遠鏡は数多くの天文学的発見を支えてきたが、今回の軌道数達成はその歩みにおける新たなマイルストーンとなる。

銀河団MACSで追跡される超新星アテナ

ハッブルが現在進行中で観測しているプロジェクトの一つが、銀河団MACS J0417における超新星アテナの監視である。この超新星の再出現を追跡する目的で、同銀河団は繰り返し観測の対象となっている。

超新星は、その爆発時の明るさと観測時刻の関係から、宇宙の膨張速度を計測する重要な指標となる。アテナの追跡観測により、天文学者たちはこの宇宙膨張率の測定精度を高める手がかりを得られるとみられる。

重力レンズが拓く観測の可能性

銀河団MACS J0417の観測画像は、NASA、欧州宇宙機関(ESA)、宇宙望遠鏡科学研究所(STScI)が関わり、M・パスカーレ氏(UCLA)による撮像と画像処理がなされている。重力レンズ効果によって背景の超新星の光が増幅される現象を活用することで、より詳細な観測が実現している。

ハッブルは35年以上にわたり、宇宙への理解を革新し続けるプラットフォームとしての役割を果たしてきた。20万軌道という数字は、その継続的な貢献の象徴である。

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出典: NASA Breaking News