Draper研究所がProteus Spaceを選定、カスタム宇宙機の迅速開発で協力

Charles Stark Draper Laboratory, Inc.(Draper研究所)がProteus Spaceと複数年の契約を締結し、カスタマイズされた軌道上ミッションの開発を委託することになった。この契約の背景には、既成の標準バスに合わせるのではなく、ペイロードと任務要件に最適化された宇宙機を短期間で実現したいという需要の高まりがある。

Proteus Spaceが提供するサービスは、宇宙機の設計からAssembly, Integration & Test(AI&T、組立・統合・試験)、打ち上げ仲介、打ち上げ統合、軌道上での運用・初期操作に至る一連のプロセスをカバーする。同社の最大の特徴は、ペイロードありきで宇宙機を設計し、既成の標準バスにペイロードを無理に適合させない点だ。AI(人工知能)をネイティブに組み込んだ自動化された設計プラットフォームを活用することで、製造可能な仕様の宇宙機設計とデジタルツインを短期間で生成できる。

従来型開発との決別

Draper研究所のAaron Blow副社長兼Space Systems部門ゼネラルマネージャーは、Proteus Space選定の理由を「既成品では解決できない問題を解決する企業だから」と述べている。宇宙ミッションのペースが変わり、ペイロードとミッション自体が変わった今、宇宙機開発の手法も同じペースで進化する必要があるという判断だ。Proteus Spaceが概念段階からカスタマイズされた宇宙機ハードウェアを圧縮されたタイムラインで実現できる能力は、Draper研究所の要求に合致すると評価された。

ロサンゼルスを拠点とした統合体制

Proteus Spaceの本社はロサンゼルスに位置し、ダウンタウンのロサンゼルス施設でAI&Tを実施している。打ち上げと初期段階の運用、さらに軌道上運用のための任務管制センターも社内に備えており、設計から運用開始まで一貫した体制を整えている。創業者兼CEO(最高経営責任者)のDavid Kervinは、Draper研究所という「人間による宇宙探査の大胆な成就とエンジニアリングの卓越さの象徴」との協力関係を誇りに感じると語り、今後さらに国防・民間を含む多様な宇宙プログラムポートフォリオの拡大を期待している。

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出典: SpaceNews