夏の大三角形の一角「デネブ」を探す

北半球の夏の夜空に浮かぶ白鳥の姿をした星座シグナス(Cygnus)。この星座は数ある鳥の星座の中でも、その名の通り白鳥の形が比較的よく見える珍しい存在だ。シグナスには多くの天体的な見どころがあり、特に夏の間は北半球の空に長く輝いている。この星座の位置を特定するために最初に探すべき目印が、最も明るい星デネブである。

デネブはアラビア語で「尾」を意味し、夏の大三角形(Summer Triangle)を構成する3つの明るい星の中で、最も北東に位置し、かつ最も暗い星でもある。夏の大三角形は3つの異なる星座から1つずつ選ばれた明るい星で構成されている。

シグナスの全体像を見つける方法

デネブを起点として大三角形の内側へ進むと、時折「嘴星(くちばしぼし)」と呼ばれるアルビレオが見えてくる。このアルビレオが夏の大三角形の中央に位置する。ここから垂直方向に伸びた2つの星が白鳥の翼、つまり横棒を示す。さらに淡い星々がこれらの翼を延長する形で広がっている。

光害が強い地域からは最も明るい星々だけが見え、これらは時に北十字(Northern Cross)と呼ばれる。一方、暗い空の場所では、白鳥の首を示す星の列が天の川に沿って延びている光景が観察できる。双眼鏡があれば、この経路に沿った多くの星を解像することが可能だ。

ヴェール星雲との関係

シグナスの翼の近くにはシグナス・ループ超新星遺跡(Cygnus Loop supernova remnant)、別名ヴェール星雲(Veil Nebula)が位置している。この天体はシグナスの観測対象として、星座全体に秘められた豊かな天文学的価値を象徴する存在である。

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出典: NASA Breaking News