eROSITA(エロシタ)X線望遠鏡がこのほど、空の半分を観測した約200万個のX線源をカタログ化した第2次大規模カタログを公開した。この数字は以前の発表の約2倍となり、X線天文学の観測精度が飛躍的に向上していることを示している。

銀河団の周縁部で予想外の高温ガス

カタログに含まれた結果の中で、ボン大学のチームが達成した成果が特に注目を集めている。彼らは巨大銀河団の最も淡い領域、すなわち複数の銀河団を結ぶガス線に沿って新しい物質が流入する外部領域を調査対象とした。この周縁部からのX線放射は、これまで誰も詳しく測定したことがなかった未開拓の領域である。観測の結果、そのガス領域は理論モデルが予測するよりも高温であり、かつより高密度であることが判明した。

標準モデルに異議を唱える観測結果

さらに注目すべきは、測定されたガスに含まれる重元素の量が予想よりも少ないという発見である。銀河団の形成と進化を説明する現在の標準的な理論モデルでは、こうした領域のガスの性質について特定の値を予測していた。ところが実際の観測値がそれと異なっていることは、銀河団の構造や成り立ちについて、既存の理論では説明しきれない何かが存在することを示唆している。eROSITA望遠鏡による高精度な計測が、宇宙の大規模構造形成についての理解をより深い段階へ導いている。

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出典: Universe Today