ブティック型ロケットの需要は依然強く—SpaceX独占への不満が追い風に
ドイツのIsarAerospaceが、新型ロケット「Spectrum」で初めて軌道到達に成功した。ノルウェー北部の宇宙港からキューブサットの一群を低軌道に投入したこの成功は、衛星事業者たちから大きな歓迎を受けている。IsarAerospaceは昨年初めての試験飛行で失敗を経験していただけに、この快挙は一層の注目を集めている。
業界全体が感じる打ち上げ容量の不足
SpaceX以外のほぼすべての衛星企業は、軌道への打ち上げ需要に見合うだけの世界的な打ち上げ能力が足りていないと指摘している。近年の世界規模での猛烈な打ち上げペースは、主にSpaceXのFalcon9ロケットが牽引してきたにもかかわらずこのような状況だ。通常、サービス購入者は競争の出現を歓迎する。競争が価格低下をもたらし、最良のプレイヤーが頭角を現すと考えるのが自然だからだ。打ち上げサービスの購入者たちの見立ては正しかったようだ。
SpaceXの戦略転換が新規参入者に機会をもたらす
SpaceXはFalcon9の打ち上げプログラムを縮小させている。同社の次世代超大型ロケットStarshipが、自社のStarlink衛星以外のペイロードを軌道に運ぶ時期についても、確実な見通しが立っていない状況だ。こうした背景があるからこそ、衛星事業者たちが新たな打ち上げプロバイダーの成功を歓迎するのは当然といえる。IsarAerospaceのSpectrumが軌道到達を果たしたタイミングは、そうした業界の期待をうまく捉えたものとなった。
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