ブルー・オリジンが100億ドルの外部資金調達を目指しており、民間宇宙産業の競争がさらに激化している。同社は創業者ジェフ・ベゾスの個人資産による支援から脱却し、機関投資家からの資金を大規模に募ることで、SpaceXとの開発競争に対抗する戦略を取っている。
100億ドル調達の狙い
ブルー・オリジンが目指す100億ドル規模の資金調達は、宇宙開発企業の外部投資としては過去最大級となるとみられる。同社は人工重力システムの実証を行う商業宇宙ステーション「オービタル・リーフ」(Orbital Reef)、次世代大型ロケット「ニューグレン」(New Glenn)の開発加速、月面着陸船プログラムの拡大など複数の大型プロジェクトを抱えている。これらのミッションを軌道に乗せるには、従来のベゾスからの資金注入だけでは不十分と判断したようだ。公開企業への転換や上場も視野に入っているとの見方も出ている。
民間宇宙企業の資金獲得競争
SpaceXが政府契約と民間需要により急速に事業規模を拡大する一方で、ブルー・オリジンは開発スケジュールの遅れが指摘されてきた。ニューグレンの初打ち上げは予定より遅延し、月面輸送サービスも目標時期からのズレが生じている。100億ドルの調達は、こうした開発スピードの加速と人材確保を同時に進める必要性から生じた判断と考えられる。商業宇宙ステーションやスペースツーリズムなど、新たなビジネスモデルの実現にも充当される予定だ。
国際的な宇宙開発の主導権争いが深まる中、民間企業の資金調達環境は投資家の楽観性を反映している。今後数年間で、複数の企業による大規模な外部資金調達が相次ぐ可能性が高い。
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