鏡の迷宮のように映る銀河 ジェームズ・ウェッブが捉えた重力レンズの壮観

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)が9月29日に公開した画像には、遠方の銀河が鏡の迷宮のように歪んで複数に見える不思議な現象が映っていた。黄金色に輝く銀河たちの集団は、銀河団「MACS J0454.1-0300」の一部である。

しかし画像の片側に集まったオレンジ色の銀河群には秘密がある。これらは実はその銀河団の構成員ではなく、はるか遠方にある銀河たちの姿なのだ。それらの光が手前にある巨大な質量を持つ物体によって曲げられ、拡大されて観測されている。この現象を重力レンズ(gravitational lensing)という。

宇宙の光を曲げる巨大な質量

重力レンズは、銀河団のような前景の巨大な天体が持つ強大な重力が、その奥にある背景の天体からの光を曲げて拡大する現象である。光の経路が物理的に湾曲することで、実際には見えないはずの遠い銀河が観測可能になる。MACS J0454.1-0300の巨大な質量がレンズの役割を果たし、背後にある銀河の光を増幅しているのだ。

この画像は米国航空宇宙局(NASA)、欧州宇宙機関(ESA)、カナダ宇宙庁(CSA)が運用するジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって捉えられた。撮影に携わった研究チームはL. FurtakとS. Fujimotoである。

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出典: NASA Breaking News