10月の夜空を彩る「悪魔の星」——3つの星が織りなす定期的な減光

ペルセウス座に輝く恒星アルゴル(Algol)は、古くから「悪魔の星」または「ザ・グール」と呼ばれてきた。10月の秋の夜間、カシオペア座とアンドロメダ座とともに北東の空に現れ、夜間9時以降に観測できるようになる。この星の正体は、ギリシャ神話に登場する怪物メドゥーサの「瞬く眼」を表現する特異な天体だ。

3つの星が創り出す「瞬き」の謎

アルゴルの謎は、その星の構造にある。この天体は3つの星からなる三重星システムで、そのうち2つが互いに周回している。この食連星(しょくれんせい)の性質により、アルゴル全体の明るさは約3日ごとに周期的に変化する。最も明るい時は+2.1等級だが、食が起こると+3.4等級にやや暗くなるのだ。この定期的な減光が、まるでメドゥーサの眼が瞬いているように見えることから、古人たちがこのような呼び名をつけたと考えられている。

NASAの観測衛星が捉えた光の周期

この現象は現代の観測機器によっても詳細に記録されている。NASA(アメリカ航空宇宙局)のTESS(Transiting Exoplanet Survey Satellite、系外惑星探査衛星)は、アルゴルの光曲線を追跡し、その規則的な減光パターンをミクルスキ宇宙望遠鏡アーカイブ(Mikulski Archive for Space Telescopes、MAST)に保存している。このデータセットにより、メドゥーサの「瞬く眼」という古い伝説が、実は3つの星が時間をかけて演じる天文学的な現実だったことが科学的に立証されたのだ。

観測の手順は比較的簡単だ。カシオペア座とアンドロメダ座を目印にペルセウス座を特定し、さらにアルマク(Almach)という星を指標として用いることで、アルゴルの位置を割り出せる。減光の最小値(ミニマ)を計算するための資料も多く公開されており、秋の夜更かしの際には、古い神話と現代の宇宙観測が交わるこの星に目を向けるのに格好の季節となる。

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出典: NASA Breaking News