月面に132年ぶりの新しいクレーター出現—月探査機LROが捕捉

クジラほどの大きさの天体が月に衝突した痕跡が、今月になって確認された。2024年4月から5月の間に、直径約10~20メートルの彗星または小惑星が月面に激突し、新しいクレーターが形成されたのだ。アポロ時代の月科学者マクゲッチン(McGetchin)の名を冠したこのクレーターは、サッカーコート2面分ほどの広さを持つ。

月の観測を目的とした月周回衛星(Lunar Reconnaissance Orbiter、LRO)が毎月実施している月面監視活動の中で、衝突前後の画像を捕捉していた。APODが公開した今日の画像には、衝突イベントの前後で劇的に変化した月表面の様子が記録されている。

132年に一度の稀な事象

このサイズのクレーターは統計的に132年に一度しか出現しないと予想されている。それだけの希少性を持つ天体衝突が、今回記録されたということになる。

広がる熱的影響—月の進化へのヒント

衝突後の熱画像調査により、温かいクレーター周辺に大きな冷たい領域が広がっていることが判明した。地表への衝突は月の表層物質であるレゴリス(regolith)を盛り上げ、その密度を低下させる。密度が下がった物質は熱をため込みにくくなるため、このような冷却パターンが生じたと考えられる。

今回の衝突が影響した範囲は、目に見えるクレーター自体よりもはるかに広い領域に及んでいた。この知見は、月表面への物質衝突のメカニズムと月の表面進化を理解する上で、人類の認識を深めるであろう。同時にこのイベントは、地球が大気圏に守られていることの重要性を改めて認識させてくれる。

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出典: NASA Breaking News