迎撃型ソーラーセイルで小惑星を100km/sで撃破する構想―北京航空航天大学が提案
毎年数千個の新しい小惑星が発見されているなか、地球衝突の危険性は常に存在する。今月、北京航空航天大学の研究者たちが提案した新型ソーラーセイル技術は、迎撃型アプローチで危険な小惑星を撃退できる可能性を示唆している。この構想の背景には、既存の小惑星防御手段の限界がある。
DARTミッションの成功と課題
小惑星への対策としては、既に実行可能な技術が存在する。DART(Double Asteroid Redirection Test)ミッションは運動エネルギー衝突装置(キネティックインパクター)を用いて小惑星の軌道を変えることに成功した。この装置は基本的に、小惑星をその軌道から押し出すために設計された大型の物体である。
しかしDARTには重大な課題があった。ミッションは小惑星と同じ方向に進行し、後ろから接近するというアプローチを採用していた。その後、衛星軌道上から発射された衝撃装置で目標に命中させるという流れだったが、この手法には時間が必要だ。現在の地球環境での警告を受けてから実行するなら、軌道力学上の操作を何年もかけて行わねばならず、実現性に疑問が残る。
迎撃型ソーラーセイルの革新的提案
こうした制約を打破する代案として、北京航空航天大学の研究者たちは回折型ソーラーセイルの活用を提唱している。この新型ソーラーセイルの特徴は、危険な小惑星に対して正面から衝突する方式で偏向させるという、従来とは異なるアプローチにある。どのような物理原理や具体的な作動メカニズムによってこれが実現されるかは、今後の研究開発の焦点となるだろう。
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出典: Universe Today
