米宇宙軍、新司令官体制で拡張期へ シーズ将軍が就任
ダグラス・シーズ将軍が9月3日、米宇宙軍の第3代宇宙作戦司令官(Chief of Space Operations)に就任した。メリーランド州ジョイント・ベース・アンドリュース(Joint Base Andrews)での式典でチャンス・ソルツマン将軍の後任を引き継いだ。
シーズ将軍が指揮を執り始める時期は、宇宙軍にとって大きな転機を迎えている。新衛星の調達、武器システムの導入、人員増強、そして米軍全体との統合が急速に進む段階にある。シーズ将軍は就任直後の声明で、今後の任期を宇宙軍の発展の次の段階として位置付けた。2019年に設立された宇宙軍は、当初は新たな軍事組織の構築に注力していたが、現在は実戦態勢の構築へシフトしている。
シーズ将軍は初めてのメッセージで、先任者たちの功績に触れた。初代宇宙作戦司令官のジョン・レイモンド将軍は宇宙軍の設立を主導し、ソルツマン将軍は「戦闘能力の基礎を固めた」と述べている。
統合軍との連携強化が新たな課題
シーズ将軍が示す次のフェーズでは、拡張と同時に新システムの開発・試験・運用方法の改善が求められる。「統合軍への統合には、人員と宇宙能力の迅速なスケーリングが必要だ」と彼は述べ、「意図を持って成長し、業界パートナーシップを活用して兵器システムと戦闘方法を進化させなければならない」と続けた。
シーズ将軍はこれまで運用側で経歴を積み重ねている。最近は宇宙作戦副司令官(運用担当)として、全世界作戦、訓練、即応態勢の政策を統括していた。その前は米宇宙軍宇宙軍(U.S. Space Forces-Space)の司令官を務め、米宇宙軍コマンド(U.S. Space Command)に部隊を提供する責任を担っていた。
実戦化に向けた準備を加速
転換式典での発言は、ソルツマン将軍との施策の継続性を示唆している。ソルツマン前司令官の任期中は、宇宙での戦闘態勢強化と米国の衛星防護能力、さらに対抗国の宇宙システム利用への対抗策開発が重視されてきた。シーズ将軍も最近の軍事作戦が宇宙能力の重要性を実証していることに言及しながらも、さらなる改善の余地があると指摘した。宇宙戦闘のための高度な概念開発、現在の実績を超えた訓練・試験、米国の同盟国・パートナー国との統合の深化が必要だという認識を示している。
出典: SpaceNews
