「幽霊星雲」が浮かぶケペウス領域—1200光年彼方の星生成領域を望遠鏡がとらえる

王妃座ケペウス(Cepheus)の方向に、不気味な輪郭を持つダスト雲が漂っている。これらはけっして幽霊ではなく、星間塵が若い星からの光を微かに反射している現象だ。ケペウス・フレア(Cepheus Flare)分子雲複合体の一部で、地球から1200光年離れた場所に位置している。

このダスト領域は銀河面よりも上方に広がっており、観測視野全体で約6個分の満月に相当する広がりを見せる。その中でも特に目立つのが、2光年以上の大きさを持つ「ゴースト星雲」である。この天体はvdB 141またはSh2-136とも呼ばれ、視野の左下に位置し、他の同類の星間塵構造よりも明るく輝いている。

星生成の初期段階を示す赤い兆候

ゴースト星雲の内部には、星形成の初期段階を示す濃い核が崩壊する過程を表す赤みを帯びた特徴が存在する。これは新しい星が誕生しようとしている領域で、高温の若い星々からの重力によって周囲のダスト雲が収縮している現象とみられる。

アイリス星雲と共演する色彩

視野の中央やや左には「アイリス星雲」(Iris Nebula、NGC 7023)が対照的に浮かび上がっている。この星雲は、その内部の熱い若い星群からの青い光を星間塵が反射することで、独特の青紫色を帯びているのが特徴だ。ゴースト星雲の赤系統とアイリス星雲の青系統は、この肥沃な星間塵領域の多様性を象徴している。

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出典: NASA Breaking News