モロッコの天文台が捉えた5つの超新星の残骸、千個の満月分の広大な領域に散在
モロッコのウカイメデン天文台(Oukaïmeden Observatory)で約200時間の観測によって撮影された画像に、5つの超新星の残骸が映し出されている。ぎょしゃ座(Auriga)の領域を観測したこの画像は、千個の満月を並べたのと同等の広大な空を捉えており、極めて詳細な天体写真となっている。
5つの超新星残骸の正体
左から右へ並ぶ5つの超新星残骸は、G181.1+9.5、G182.4+4.3、G179.0+2.6、G180.0−1.7(Sh2-240、スパゲッティ星雲とも呼ばれる)、そしてG178.2−4.2である。それぞれの爆発が宇宙空間に広がっていく過程で、衝撃を受けたガスの殻と繊細な線状構造を生み出した。赤く映っている領域は水素、青く映っている領域は酸素を示している。
古代の星の爆発が地球に光を届けるまで
これら5つの超新星爆発は独立した出来事であり、地球からの距離は最大で数千光年に及ぶ。爆発の年代は数万年前と推定されており、当時の人類はこれらを明るく輝く新しい星として観測した可能性がある。爆発から衝撃波が拡大する過程で、数週間から数ヶ月にかけて徐々に減光していく様子を目撃したと考えられる。なお、この画像にはぎょしゃ座散開星団M37と、オタマジャクシ星雲(Tadpole Nebula)も映り込んでいる。
関連動画
