2026年05月09日、宇宙開発の分野で、NASAの双子探査機ボイジャー(Voyager)の電力状況が極めて危機的な状況にあることが報じられています。
ボイジャー探査機の現状について
ボイジャー1号と2号は1977年に打ち上げられた史上最高齢の稼働宇宙探査機です。50年近くにわたって太陽系の外縁部を探査し、木星や土星などの惑星の詳細なデータを地球に送信し続けてきました。現在、両機はそれぞれ太陽系外縁域を航行していますが、搭載されている原子力電池(放射性同位体熱電気変換器)の出力が劇的に低下しており、利用可能な電力が極めて限定的な状況にあるとされています。
電力枯渇のタイムリミット
ボイジャー探査機は冥王星より遠い星間空間を移動しており、太陽からのエネルギーを利用できないため、プルトニウム238を用いた原子力電池に依存しています。この電池は毎年およそ4ワット分の出力を失っており、専門家の予測では、あと数年以内に通信機能の維持が困難になる可能性が高いと報じられています。NASAチームは電力消費の最小化を図り、科学機器を段階的に停止させることで、機体の基本的な通信機能をできるだけ長く保つための対策を続けているとされています。
科学遺産としての価値
ボイジャー計画は人類史上最長の宇宙探査ミッションの一つとされており、両機が送信してきた太陽系に関する科学データは天文学分野に計り知れない貢献をもたらしました。完全な機能喪失までの期間をいかに活用し、最後まで有意義なデータを収集するかが、今後の運用の鍵となっています。
ボイジャー探査機の最期まで、世界中の宇宙科学者たちの関心が集まり続けるでしょう。
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