ブルー・オリジンは酸素弁の不具合が、開発中の大型ロケット「ニュー・グレン」の爆発事故の原因だと特定した。同社のCEOが明かした所見から、今後の安全対策の方向性が見える。
酸素弁の欠陥が引き起こした爆発
ニュー・グレン(New Glenn)は、ブルー・オリジンが開発する高さ98メートルの超大型ロケット。先頃の打ち上げ試験で機体が爆発した事故について、同社CEOは酸素供給システムの弁(oxygen valve)に設計上の欠陥があったことを公表した。この弁が異常に動作したことで、エンジン燃焼室内の圧力が急激に上昇し、機体の構造に耐えられない負荷がかかったとみられる。爆発に至るまでの連鎖反応は数秒単位で進行したと考えられている。弁そのものは外部調達品だが、システム統合の段階で十分な検証が行われなかったことが背景にあるとされる。
安全性向上への取り組み
ブルー・オリジンは既に問題の弁を改良型に交換し、関連する配管システムの強度試験を追加で実施する方針を示した。次回の打ち上げテストは2026年内を目指しており、同社は原因究明と再発防止に対して経営トップが責任を持つ姿勢を示している。アメリカ連邦航空局(FAA)との協議も進行中であり、安全基準の満たす必要性が厳しく問われている。商用打ち上げを目指す民間企業として、信頼性の確保は事業継続の命運を握る課題だ。
宇宙開発の競争が激化する中、複雑なロケットシステムの開発には予測外の問題がつきもの。ブルー・オリジンがこの教訓をいかに次のプロジェクトに生かすか、業界全体の注視するところとなっている。
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