ブルー・オリジン(Blue Origin)の最高経営責任者が、開発中の大型ロケット「ニュー・グレン」(New Glenn)の爆発事故の原因を酸素弁の不具合に特定したと明かしました。同社は再発防止に向けた改善策を進めているとみられます。

酸素弁の欠陥が引き金に

爆発事故はニュー・グレンの打ち上げ試験中に発生したもので、ロケット第一段階の酸素供給システムの弁(バルブ)が意図した通りに機能しなかったことが事故原因と判明しました。同社のCEOは調査結果について、設計上の欠陥というより製造・組立プロセスにおける管理不備が主因である可能性を指摘しています。この種の弁は極低温液体酸素を厳密に制御する重要部品であり、わずかな不具合がシステム全体の異常につながるとされます。

ニュー・グレンの開発戦略への影響

ニュー・グレンは重力打ち上げロケット(HLV)として設計され、スペースX「スターシップ」(Starship)と同様に大型衛星やペイロード輸送市場で競争する予定でした。今回の事故と改善期間により、打ち上げ予定は遅延する見通しです。ブルー・オリジンはサプライチェーン全体での品質管理の強化と部品検証プロセスの再構築に取り組む方針を示しており、今後の試験項目や検査基準も拡充させるものとみられます。日本の宇宙産業への部品供給契約がある場合、納期への影響も想定されます。

同社は年内の次回試験を目指しており、改善内容の具体的な検証結果が今後公表される予定です。

関連動画