SpaceXが6月17日、AST SpaceMobileの衛星3基を搭載したファルコン9ロケットの打ち上げに成功しました。今回のミッションでは、ブロック2型の「ブルーバード(BlueBird)」衛星が軌道投入されています。
衛星通信網拡充への一歩
AST SpaceMobileは米国の衛星通信企業で、宇宙から直接スマートフォンへの通信サービス提供を目指しています。ブロック2型衛星は前世代のブロック1を大幅に改良した次世代モデルで、通信容量の向上と信頼性の強化が図られているとみられます。今回の3基打ち上げにより、同社の衛星コンステレーション(衛星群)は段階的に拡大していくことになります。
SpaceXは既存のスターリンク(Starlink)計画で数千基の衛星を軌道上に配置していますが、同社はAST SpaceMobileを含む複数の衛星通信企業のパートナーとしても機能しています。商業宇宙産業の多様化が進む中で、異なるミッション遂行を同じロケットで複数実施する効率的な打ち上げ体制が確立されつつあります。
グローバル通信インフラの競争
衛星通信による世界規模の通信網構築は、各国と民間企業による熾烈な競争の場となっています。AST SpaceMobileのアプローチは既存のスマートフォンをそのまま利用できる点で、他社の専用端末を必要とするシステムとは一線を画しています。今回のブロック2衛星の実装により、商用サービス開始に向けた技術検証が本格化すると予想されます。
日本国内でも山間部や離島における通信難民問題への対策として、こうした衛星通信網への関心が高まっています。政府や通信事業者も次世代インフラとしての可能性を検討しており、国際的な衛星通信競争における日本の位置づけが問われる時期を迎えています。
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